瀬戸内かきがらアグリ事業について

"里海"である瀬戸内海で育てられた牡蠣の殻=かきがらを
有効利用する循環環境保全型事業
「瀬戸内かきがらアグリ」に挑戦しています。

このロゴマークは本事業を象徴するものであり、同時に本事業のもとで育てられた農畜産物=瀬戸内かきがらアグリ認定商品の証でもあります。
上部のグリーンが中国地方、下部のグリーンが四国地方、真ん中のブルーが瀬戸内海をあらわしています。白い菱形は”海の宝”である牡蠣そのものを示すと同時に、牡蠣の筏(いかだ)が瀬戸内海に連なっている様子も表現しています。
瀬戸内かきがらアグリ 3つの約束
私たちは瀬戸内のかきがらを…- 肥料・飼料として活用し、「安全・安心・美味」な岡山県産農畜産物を消費者にお届けします。
- 岡山県内で再利用し「地産地消」を進める事で、地域循環型のアグリ事業を構築します。
- 有効利用した、地域環境保全活動に積極的に取り組みます。
牡蠣の国内水揚げ量において約80%を占めている良質な産地・瀬戸内海では、身をとったあとのかきがらの有効活用が課題となっていました。身ばかりに目がいきがちですが、実はかきがらは良質なミネラルや栄養分を豊富に含んでおり、農畜産物の肥料・飼料として大変優秀な資源となります。さらに、近年このかきがらには生きている牡蠣と同様に水質の浄化作用があることが分かりました。そこで"里海(人手が加わることにより生物生産性と生物多様性が高くなった沿岸地域)"や河川の環境保全資材としても注目されるようになってきたのです。



このプロジェクトは、瀬戸内のかきがらを地元で有効利用して循環型のアグリ事業に取り組み、同時に本事業収益の一部をかきがらを使用した環境保全活動に活用して、海や河川、田んぼ、畑、森林といった岡山の自然や瀬戸内海という里海、その恵みを守るための挑戦なのです。
瀬戸内かきがらアグリ推進協議会
について
JAグループ岡山では当事業を岡山県産米の産地間競争に勝ち抜く取組として位置づけ、全農岡山県本部に事務局を置き、生産者から実需者・消費者及び関連組織で構成する「瀬戸内かきがらアグリ推進協議会」を設立させ、事業の更なる拡大を目指すとともに、環境保全活動に取組みます。

わたしたちは、「瀬戸内かきがらアグリ」を応援します。
瀬戸内かきがらアグリ事業に賛同していただける企業・団体を募集しています。
里海ってなんでしょう?

”里海”とは「人手が加わることによって生物多様性と生産性が高くなった沿岸地域」と定義されています。瀬戸内海では、川などから水と一緒に流れ込んだ栄養分によって良質なプランクトンが育ち、それらを食べて牡蠣が大きく成長します。そのかきがらを人の手で水田に施用して良質なお米を生産し、自然のサイクルに人間が関わってより活性化させるという「瀬戸内かきがらアグリ」事業は、まさしく里海を守り、育てる活動そのものなのです。
里海再生活動について

わたしたちの里海・瀬戸内海。高度経済成長期には赤潮が頻発しアマモが激減するなど、水質が劣悪化していました。特に魚介類の産卵・生育場所となるアマモの減少に比例して漁獲量も減る一方でしたが、そこへかきがらを投入。12haまで減少していたアマモ場がかきがらの効果もあって250haまで回復し、瀕死の状態だった瀬戸内海が現在では徐々によみがえりつつあります。
私たちはアマモ再生活動を応援します。
日生漁協





笠岡漁協





邑久漁協





事業評価
今年、地域循環環境保全型事業「瀬戸内かきがらアグリ」はSDGs(持続可能な開発目標)における取り組みが評価され、三つの賞を受賞しました。
第6回 おかやま協働のまちづくり「大賞」




おかやまSDGsアワード2021 「優良な取り組み」




第9回 環境省グッドライフアワード実行委員会特別賞「森里川海賞」



